みんなの未来 臍帯血がつなぐいのち
「臍帯血」といわれても、すぐピンと思いつかない人のほうが多いのではないでしょうか。最近でこそ、CMなどいろいろな広告媒体でも目にする機会もありますが、それがどんなに未来を秘めているのか詳しくは知らないでしょう。赤ちゃんが生まれるときお母さんと管で繋がっています。そのへその緒に残っている血液のことを臍帯血といいます。
昔は不治の病といわれた血液の病気、白血病の治療に使うことができます。正常な血液が作れない患者さんには大人のドナーから骨髄を移植するという方法がありました。しかし、白血球の血液型が合わなくて移植できない事が多々ありました。赤ちゃんが未知なる未来を秘めているように、臍帯血は新しい血液を作る能力だけを持っているのではないのです。
白血球型が合わなくても移植できるのです。このおかげで救える命が増えました。